鏡の筆蹟

日誌

引用 1

ヘーゲル「エンチュクロペディ」 第三篇精神哲学

◆緒論 三七 精神の認識は最も具体的な認識であり 、したがって最も高く 、最も困難な認識である 。汝自身を知れ 、この絶対的な命令はそれ自体からいっても 、それが言い表わされた形で歴史的に現われたときからいっても 、ただ単に個人の特殊な能力 、性格 、傾向 、弱さなどからしての自己認識という意味をもっているのではなく 、人間の真実なものの 、絶対的に真実なものの認識という意味を 、精神としての本質そのものの認識という意味をもっているのである 。同じように精神の哲学はいわゆる人間知という意味をもっているものでもない